新規設計の武装、装甲とクリーンフィニッシュで仕上げる実戦仕様モビルスーツ「ハインドリー・シュトルム」【機動戦士ガンダム 水星の魔女 もっと楽しむガンプラ!】
2023.06.11CFP-013 ハインドリー・シュトルム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年7月号(5月25日発売)
クリーンフィニッシュでハインドリーの実戦仕様を仕上げる
グラスレー社が開発した実戦用モビルスーツ「ハインドリー・シュトルム」。ビームライフル、ビームキャノン、ビームサーベルといった中・長距離戦闘用の装備を備えており、劇中ではデモ鎮圧任務やプラント・クエタ防衛戦へ複数投入される様子が描かれた。キットは先に発売されたハインドリーのバリエーションで、形状の異なる武装や頭部、胸部装甲などは新規設計で抜かりなくフォロー。作例は肉抜きや合わせ目を消すなどオーソドックスな調整を施し、清潔な仕上げで完成させている。
今回製作したハインドリー・シュトルムですが、騎士風の装備を持つハインドリーとほぼ共通のボディながら、武装が一新されており、だいぶ雰囲気が異なって見えます。すでにハインドリーを製作した方も新鮮な気持ちで作れるのではないでしょうか。キットは設定画によく似ているので、大改修はせず、丁寧に仕上げることを念頭に製作しました。
■製作
まずは靴やヒジ関節裏側などの四角い肉抜き穴をプラ板を貼って埋めます。完成するとほぼ見えなくなってしまいますが、簡単な工作なのでオススメです。
また、全体のバランスを見ていて胴体が気持ち長く見えたので、スネ部で約2mmだけ延長。ついでにヒザ関節の後ハメ加工を施しました。肩、腰、バックパック、足裏の推進器ディテールの中も市販パーツでディテールアップ。拳パーツも小さめの市販パーツに置き換えました。ヒザ裏はちょっと寂しいので正方形に切った0.3mmプラ板を等間隔に貼り付けてディテール追加。少しですがスジ彫りを腕部、脚部に施しました。ヒザ関節側面部には市販のマルイチモールド状エッチングパーツを貼っています。
■塗装
設定画のカラーリングで塗り分けつつ、ダークグレー部分をほんのり迷彩してみました。左肩から右脚にかけてツートンカラーの迷彩で塗り分けます。全身に迷彩すると散漫になるのでなるべく集中させつつ、装甲から装甲とを跨ぐようにマスキングすると締まって見えると思います。今回は明るい色から塗り、マスキングしてから暗いダークグレーを塗りました。
グレー(明)=EV-01 エヴァパープル+ニュートラルグレーI
ダークグレー=グレー(明)+ウイノーブラック少量
関節色1=ダグラムカラー CB-16 ダークパープル
関節色2=フタロシアニンブルー ブルーインパルスカラー
胸、上腕=ニュートラルグレーI
バックパック=RLM75グレーバイオレット
ゴーグル=クリアーパープル
基本塗装後にタミヤエナメル塗料 ジャーマングレイでスミ入れしたら、仕上げにEx-フラットクリアー プレミアムを吹いて完成です。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”
CFP-013 ハインドリー・シュトルム
製作・文/不破優
HG ハインドリーシュトルム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1760円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
©︎創通・サンライズ・MBS
不破優(フワユウ)
端正なデカールワークとパステル調塗装に情熱を注ぐモデラー。ガンプラでは宇宙世紀もののMSが三度の飯より好き。