都市迷彩を施し、ヴォルパノヴァ(タンクVer.)を市街地戦仕様で製作!
2023.06.08bEXM-33U ヴォルパノヴァ(市街地戦仕様)【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年7月号(5月25日発売)
「ヴォルパノヴァ(タンクVer.)」を市街地戦仕様にカスタマイズ!
2023年5月に発売を迎えた「ヴォルパノヴァ(タンクVer.)」。クアッドバイクVer.に続きリリースされた本機もやはり可変機構を搭載しており、タンク形態に変形可能。
前回のアナウンス通り、今回はこのタンクVer.のカスタイマイズ作例をお届け。引き続き長徳佳崇が製作を担当し、前回のテーマがトライアル機だったことに対し今回は実戦配備機をイメージし、都市迷彩を施した市街地戦の機体として仕上げている。
前回の「ヴォルパノヴァ(クアッドバイクVer.)」記事はこちら
ヴォルパノヴァ(市街地戦仕様)解説
市街地戦用に開発されたヴォルパノヴァのバリエーション機。タンクVer.の機体を基に開発されており、本機もタンク形態に変形可能。都市迷彩により隠蔽性にも優れ、奇襲作戦・隠密作戦においても重宝されている。
▶︎ヴォルパノヴァ再び!
みなさんこんにちは! チョートクです。今回もヴォルパノヴァを製作していきます(笑)。今回はタンクVer.となります。前回のクアッドバイクVer.との違いとして、タンクVer.は背部ユニットが履帯ユニットになり、武装に主砲状のものを追加、ヘッドの形状といった点が見受けられます。前回はトライアル機として製作しましたが、今回のテーマは実戦配備機。市街地戦では人型形態として臨機応変な部隊行動を取り、長距離の移動時や車高を低く抑えて遮蔽物を活かした戦闘を行うタンク形態を両立させた機種を妄想しました。また、毎度個人的なこだわりとして行っている、差し替えなしの変形は今回も頑張ろうと思います。では完成まで今回もお付き合いよろしくお願いします!
▶︎組み替え
まずは組み替えをいろいろ試します。人型状態はまず、よりスタイリッシュに見えるよう太モモとスネのブロックの間にガルドノヴァのスネを挟んで延長しました。変形時に脚を折りたんで格納するので干渉しないようにスマートなシルエットで仕上げます。戦車形態でセンターに主砲が来てほしかったので、フロントアーマーに左腕部のキャノンユニットを取り付けます。
下半身がスマートなぶん、上半身はマッシブにして逆三角形のシルエットを作りたいところ。肩アーマーに、ガルドノヴァの腕パーツを部分的に使用してボリュームアップを行いました。さらに腕、肩にガルドノヴァの腰アーマーパーツを取り付けています。逆に腰がスカッとした印象になったので、バランス調整として腰のサイドアーマーにはアルト(陸戦仕様)のアーマーパーツを追加しました。頭部もカスタマイズヘッドで独自の形状のものを作りました。
▶︎塗装
今回は都市型迷彩としてボディにデジタル迷彩を施していきます。まず白と黒を混色してダークグレーを調色し全体に塗装します。乾燥したら2mm×2mmにカットしたマスキングテープをランダムに貼り付けます。そして先ほど吹いた色に、さらに白を混ぜた色を上塗り。もう一度マスキングを行い、全体にガイアカラーのニュートラルグレーIを塗装すればデジタル迷彩の完成です。デジタル迷彩のパターンを考える際は、まず通常の迷彩柄を考え、それをドット化するイメージでマスキングテープを貼っていくと簡単にできると思います。
関節などはMr.カラー331ダークシーグレー、ボディの差し色にはコバルトブルーにツヤ消しブラックを混ぜたものを塗りました。履帯は8番シルバーにツヤ消しブラックを混ぜて作ったメタリックグレーを使用しました。
▶︎仕上げ
Mr.ウェザリングカラーのマルチブラックでスミ入れを行い、デカールまで貼り終わったらツヤ消しクリアーでコーティング。最後にラピーテープをセンサー部に貼って完成です。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “30 MINUTES MISSIONS”ヴォルパノヴァ(タンクVer.)使用
bEXM-33U ヴォルパノヴァ(市街地戦仕様)
製作・文/長徳佳崇
30MM bEXM-33T ヴォルパノヴァ(タンクVer.)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1628円、発売中●1/144、約11cm●プラキット
©BANDAI SPIRITS 2019
長徳佳崇(チョウトクヨシタカ)
スケールモデルのほかにガンプラなど、さまざまなジャンルをこなせるマルチモデラー。